新しいAirはAI時代にかけるアップルの「本気の象徴」か
アップルは3月4日のリリースの中で「AIのための世界最高の消費者向けノートブック」として新しいMacBook Airの特徴を強めにアピールしている。Apple M3チップには少ない電力消費で高いパフォーマンスを発揮し続ける16コアの機械学習(AI処理)に特化するNeural Engineと、CPU/GPUにもアクセラレータが内蔵されている。アップルは従来「マシンラーニング(機械学習)」というワードを前面に押し出す印象を筆者は持っていたので「Appleシリコンへの移行により、すべてのMacがAIに最適なプラットフォーム」であると明言したプレスリリースのコピーに驚いた。そしてアップルのAIに対する姿勢の変化を感じた。
もしかすると、今年のWWDC(世界開発者会議)でアップルは自前のAIに関連するアプリケーションやソリューションの強化を発表するのかもしれない。アップル独自のパーソナル音声アシスタント「Siri」にLLM(大規模言語モデル)をベースにしたチャットAIが組み込まれ、iPhoneやMacのユーザーと連続する会話を軽快にこなす……なんてことが、そろそろ起きても不思議ではない。
2023年にはOpenAIのChatGPTやグーグルのBard(現在はGemini)、Adobe Fireflyなどさまざまな生成AIが注目された。2024年以降は生成AIを組み込んだアプリケーションやサービスの普及が一般にも広がるだろう。もし今ノートブックPCの買い換えを検討されているのであれば、これから登場するであろう生成AI関連のソリューションを快適に、長く使い倒せるマシンがほしい。M3搭載MacBook Airは良い選択肢の1つになる。