可搬性能の高さに加えて、筐体の表面処理を変えたことで、カラーバリエーション「ミッドナイト」のMacBook Airが指紋の付着が目立ちにくくなったこともうれしい。M3 Pro/M3 Maxチップを搭載MacBook Proの新色「スペースブラック」で採り入れた、アルミニウム筐体表面の酸化皮膜処理加工が効いている。指紋が付きにくく、また拭き取りやすいのだ。仕事などでノートブックPCを持ち歩くだけでなく、ミーティングやプレゼンテーションなどで「人に見せる」ことも多い方にも、ミッドナイトのMacBook Airが選びやすくなった。
ミッドナイトのモデルは今日体表面に酸化皮膜処理加工を施したことで、指紋が目立ちにくくなった
M3搭載MacBook Airの発売後も、13インチのモデルに限りM2搭載のMacBook Airが継続販売される。価格も現行モデルの中で最もアプローチしやすい税込14万8800円からだ。M2チップもMacおよびmacOSで「いまできること」を難なくこなせるパフォーマンスを備えている。出費を抑えることが最優先ならばM2搭載機を選んでもいい。
新製品の発売にともない、Apple M1チップを搭載するMacBook Airが終売を迎える。スティーブ・ジョブズが2008年のイベントで発表した初代MacBook Airから受け継いできた、印象的な「くさび形(ウェッジシェイプ)デザイン」が現行ラインナップから姿を消す。現在は狭額縁デザインによる薄型で大画面のノートブックが主流を占めているので致し方ないが、いつか再びモダナイズされたウェッジシェイプのMacBookが見たいと筆者は思う。
M1チップを搭載するウェッジシェイプデザインのMacBook Airは在庫限りで終売を迎える。トレンドに合わせたブラッシュアップを経て、またカムバックしてくれることを筆者は楽しみにしている