M2よりM3の方に「お得なMacBook Air」がある
Apple M3は3ナノメートルの超微細加工技術により製造される、アップル独自設計のシステムオンチップだ。2023年10月にアップルが開催したオンラインイベントで発表され、翌11月に発売したMacBook Pro、iMacに初めて搭載した。新しいMacBook Airには、現行MacBook Proのベーシックモデルと同じパワフルなM3チップが搭載される。
基本仕様モデルの販売価格は13インチが税込16万4800円から、15インチが税込19万8800円から。新製品が発表される直前まで付いていたM2搭載MacBook Airの値札がそのまま付け替えられた格好だ。MacBookをApple Storeで購入するとメモリやストレージなど一部の仕様をカスタマイズできるが、条件によってはM3モデルの価格がM2モデルより「お得」になる場合がある。
一例を挙げればM2搭載の13インチMacBook Air(8コアCPU/10コアGPU/8GBユニファイドメモリー/512GB SSDストレージ)はM2搭載機が税込20万8800円だったが、M3搭載機は税込19万4800円になった。M3搭載機が1万4000円ほど安い。昨今はスマホのカメラが高画質化したことで、撮影した写真や動画のファイルサイズも肥大化しがちだ。Macに取り込むとストレージの空きスペースを食う。クラウドサービスを併用しつつも、Macに512GB以上の内蔵ストレージがあれば心強い。
Proよりも快適なポータビリティ
MacBook Airが新しいモデルのデザインになったのは、2022年7月にアップルが発売した13インチのM2搭載機からだ。フラットで手に馴染みやすく、バッグのスリットからスムーズに出し入れができる。筆者は現在、14インチのM3搭載MacBook Proをメインマシンにしている。質量は15インチMacBook Airがわずかに40gほど軽いだけなのに、長時間バッグに入れて背負っているとMacBook Proよりも負担が少なく感じられるから不思議だ。ノートブックPCを頻繁に持ち歩く機会があり、なおかつ画面の大きなPCが必要な方には15インチMacBook Airがその期待に応えてくれる。