スーパーなどで店頭に並べてからら時間が経過した食品に対して、値引きをする割引シールが貼られることがよくあるが、これも売り切る努力をして極力廃棄処分を減らす取り組みの1つだろう。そんな食品の割引シールに対して世間はどう感じているのか、マーケティングリサーチのアスマークが調査し、結果を公表している。
それによると、割引シールが貼ってある食品を購入するかとの質問に、「よく購入する」「たまに購入する」を合わせて93.8%の人が購入すると回答。性別や年代別、世帯年収別でも集計されているが、大きな違いは見られずさまざまな人が手に取っていることがわかった。
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一方で「あまり買わない」「全く購入しない」と回答した人も一定数おり、そういう人たちの理由としては、「賞味期限が短いから」と「購入予定の食品ではないから」が39.3%でトップ、「品質に心配がある」が16.1%と続いている。
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食品に割引シールが貼られたことで起こす行動としては、「予定外の食品を購入する」が45.0%でもっとも多く、「割引シールが貼られている時間を狙って店舗に行く」が30.6%、「賞味期限を気にせず購入する」が23.7%と続いている。こちらも、性別や年代、世帯収入にかかわらず同様の傾向で、意外と当初とは予定外の食品を買ってしまう人が多く、値引きはしているものの、店舗としても割引シールが売上増に貢献しているようだ。
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店舗へ訪れるきっかけに割引シールの存在はどの程度影響するかの問いにも、「影響する」「やや影響する」を合わせると60.2%もおり、その傾向は男性の方が高く、40代で世帯年収300万円未満の人に、より強い影響を与えている。
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筆者も店頭に割引シールが貼られている食品が並んでいたら、気になって見るし、賞味期限を気にせず購入する傾向にある。むしろ、お惣菜や生ものなど、すぐ食べたいものであれば、割引シールのものを積極的に選ぶだろう。こうした消費者行動を踏まえた店舗の割引シールという取り組みは、集客力をアップし、かつ食品ロスを少なくできるため、消費者としては意識せずに食品ロスの削減に貢献していることになる。ただ、安いからと買いすぎて、結局食べきれずに廃棄するということは気をつけたい。
出典:アスマーク「食品の割引シールに関するアンケート調査」より