カリフォルニア州では、トヨタのMIRAI(ミライ)やヒュンダイのNEXO(ネッソ)などを中心とした1万8000台以上の水素燃料電池車が走っている。GMと燃料電池技術で提携しているホンダは、今年カリフォルニア州でプラグイン電気自動車としても動作する新型燃料電池車「CR-V e:FCEV」のリース販売を開始予定だ。
日本のコマツとも提携
2020年にGMはニコラと水素燃料ピックアップでの提携を計画したが、その直後にニコラの創業者のトレバー・ミルトンが複数の不正で告発されたため、GMはこの契約から手を引いていた。ミルトンはその後、証券詐欺で有罪となり、昨年末に禁固4年の判決を受けた。GMは、今回のハイドロテックのプロジェクトの以前にも、セメントミキサー車といった特殊な用途向けの燃料電池車の計画を明らかにしていた。同社は昨年末に、コマツの鉱山用の超大型ダンプトラック向けに水素燃料電池パワーモジュールを共同開発すると発表した。GMはまた、トラックメーカーのNavistar(ナビスター)や鉄道業界向けに貨車や機関車を製造するWabtec(ワブテック)にも燃料電池技術を提供している。
「当社は、燃料電池テクノロジーが、大型車両を電動化するための理想的なソリューションだと考えている。この技術は、パズルの重要なピースだ」とハイドロテックのエグゼクティブ・ディレクター、チャーリー・フリースは語った。
(forbes.com 原文)