海外

2024.03.07 11:00

米フォーブスが選ぶ「フィンテック50」に初選出された8社の事業内容

Kudos Technologies (クドーステクノロジー)

拠点:ロサンゼルス
カテゴリー:パーソナル・ファイナンス

ナイジェリア出身のティーケ・アナゾド(32)は、コロンビア大学でコンピュータサイエンスを学ぶため、2009年に渡米したが、その際にクレジットカードを作るのに苦労したという。卒業後にマイクロソフトや、グーグル、決済企業のAffirm(アファーム)で働いた彼は、2022年にEコマースでの買い物の際に、最適なリワード(報酬)が得られるクレジットカードを知ることができるプラットフォームのクドーステクノロジーを立ち上げた。

このアプリはまた、ウォルマートなどの数千の加盟店から特別な特典を顧客に提供しており、そのすべてが同社に手数料を支払っている。累計1700万ドルを調達したクドーステクノロジーは、15万人の登録ユーザーに新たなカードを勧めることからも収益を上げている。

Merge(マージ)

拠点:サンフランシスコ
カテゴリー:ウォール街とエンタープライズ

12歳でコーディングを始め、コロンビア大学でコンピュータサイエンスの学位を取得したシェンシ・ディン(31)は、投資銀行を経てサイバーセキュリティ関連のスタートアップに務めた後の2020年に、マージを共同創業しCEOとなった。同社は企業が自社のプロダクトにクラウドベースの会計や給与、人事システムを接続するのを支援するプラットフォームを販売している。

マージは、累計7500万ドルを調達しており、直近では3億2500万ドルの評価を得ている。同社の300社の顧客には、バイトダンスや組織人事コンサルティングのKorn Ferry(コーンフェリー)、法人カードのRamp(ランプ)などが含まれる。

Middesk(ミッドデスク)

拠点:サンフランシスコ
カテゴリー:ウォール街とエンタープライズ

金融機関のKYC(本人確認)関連の規制遵守を支援し、不正口座の開設を防ぐテクノロジー企業は数多いが、ビジネス向けに同様のサービスを提供するスタートアップは、ほとんど存在しない。求職者の身元調査を行うCheckr(チェッカー)に4年間勤務したカイル・マック(33)は、そのギャップに気づき、2018年にYコンビネータを通じてミッドデスクを立ち上げた。

同社は、全米50州の州事務所からのデータなどの一次情報源を使って、アカウントの開設や融資、ベンダーとしての登録などを行おうとする企業が適格なものかを確認できるようにしている。ミッドデスクの600社の顧客には、銀行や地方銀行に加え、Mercury(マーキュリー)のようなビジネスバンキングのフィンテック企業が含まれる。

同社が手がけた与信の件数は、2022年の100万件から昨年は250万件に増加しており、その与信ごとの手数料を収益源としている。ミッドデスクは、セコイアやインサイト・パートナーズなどの投資家から8000万ドルを調達しており、2022年の調達における評価額は7億6000万ドルだった。
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編集=上田裕資

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