海外

2024.03.07 11:00

米フォーブスが選ぶ「フィンテック50」に初選出された8社の事業内容

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Carry1st(キャリーファースト)

拠点:ニューヨーク
カテゴリー:決済ソリューション
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キャリーファーストのCEOであるコーデル・ロビン=コーカー(37)は、内戦で荒廃した西アフリカのシエラレオネ共和国で生まれ、5歳のときに家族とともに米国に移住した。彼は、低所得層の子どもが通う全寮制エリート校のミルトン・ハーシー・スクールを経てスタンフォード大学で学んだ。政治学を専攻し、アフリカに影響を与えることを決意したロビン=コーカーは、投資銀行に進み、カーライル・グループに在籍時に7億ドルのアフリカ・ファンドを設立した。

2018年に彼は、2人の共同創業者とともに、アフリカ向けのモバイルゲームを開発するキャリーファーストを立ち上げた。彼らは、『コール・オブ・デューティー』などの既存の有名タイトルのための決済ソリューションのビジネスにも進出した。キャリーファーストは、アンドリーセン・ホロウィッツやグーグル、ライオット・ゲームズなどの投資家から6000万ドルの資金を獲得しており、昨年は2500万ドルの収益を上げた。

DataSnipper(データスニッパー)

拠点:アムステルダム
カテゴリー:ウォール街とエンタープライズ

カード発行プラットフォームを運営するMarqeta(マルケタ)の元最高執行責任者(COO)のヴィディヤ・ピータース(43)は昨年、AIを使って監査と会計をより効率的にするデータスニッパーの経営者にスカウトされた。同社のソリューションは、領収書や銀行明細書、手書きのメモなどのデータを経費の記録と照合し、数字が合っているかどうかをチェックする。
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「その作業は本当に気が遠くなるようなものです。私たちは既存のソフトウェア製品を置き換えるのではなく、経理担当者が手作業のために費やしていた膨大な時間を取り除くのです」とピータースは話す。彼女は、ノースウェスタン大学でMBAを取得した後にIntuit(インテュイット)に7年間勤務し、主にQuickBooksのマーケティングを担当した。

データスニッパーは現在、デロイトやEY、KPMG、PwCを含む1400の会計事務所を顧客に抱えている。同社の昨年の年間経常収益は前年比150%増の4500万ドルに達した。1月には、10億ドルの評価額で1億ドルを調達した。

Found(ファウンド)

拠点:サンフランシスコ
カテゴリー:企業間バンキング

会計士としてキャリアをスタートしたローレン・マイリック(39)は、Square(スクエア)で8年間を過ごし、給与計算プロダクトを担当していた。起業家が請求書や記帳、税務書類の作成に追われているのを目の当たりにした彼女は、2020年にファウンドを立ち上げた。

同社のソフトウェアは請求書を作成し、請負業者を管理し、プロジェクトを追跡することができる。ファウンドは、レストランの経営者から独立系ビジネスコンサルタントまで、12万人以上のアクティブな顧客を抱えている。同社は、セコイア・キャピタルやファウンダーズ・ファンド、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズなどから7300万ドルを調達しており、評価額は2022年に3億5000万ドルに達していた。
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編集=上田裕資

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