秋元:そうですね。グローバルに行こうと思うとやっぱりK-POP的アメリカの音楽シーンに合わせてトラックをつくって……となりそうなところなんだけど、僕がやろうと思っているのは、ちょっと違くて。
この間ブルーノ・マーズが来日公演『ベスト・オブ・ブルーノ・マーズ ライブ at 東京ドーム』でAKB48の「ヘビーローテーション」を歌って話題になっていたけど、少し前に「恋するフォーチュンクッキー」がタイやインドネシアで大ヒットしたこともあって。ということは、誰にでも歌えてワイワイ踊れるような曲をつくったらたぶんグローバルで売れる。男性アイドルであっても。
そして、そのアイドルがグローバルで活躍できるということは、創太くんたちのWeb3プラットフォームにとってもメリットがある。
渡辺:そうですね。Astar Networkもアジアで注目されていますし、特に韓国では日本を超える人気があります。相乗効果が生まれるといいですね。
結果が出るまでの期間は?
渡辺:何か新しいことに挑戦するときには、結果が出るまで「やり続けること」も大事だと思うんです。OpenAIも、2015年に創業してから地道にやってきて、やっと社会が追いついてきたじゃないですか。秋元:例えばバッティングの練習で、インコース高めの球が怖くてのけぞってしまっていたバッターが、だんだん球が見えるようになってきて、ヒットを打てるようになるといったことがある。それと一緒で僕も「この辺だな」というのがわかってきて、「ヘビーローテーション」、「恋するフォーチュンクッキー」といったヒットを打てるようになってきた。
渡辺:それぞれのアイドルグループの成長期間は何年ぐらいと考えているんですか。
秋元:AKB48とか乃木坂46の時代は6年ぐらいかかったけど、今は2年くらいのスピードになってる。
渡辺:速くなってるんですね! 技術も、ベースになるものが1個出てくると次の技術が出てくるのは速くなるんですよね。
インターネットは20〜30年かかりましたけど、たぶんWeb3は10年なんですね。インターネットというベースがあるから。なので、僕らもそのスピードに合わせるのが大事だと考えています。あと2〜3年ですかね。
秋元:逆に言えばそれまでの成長物語は、ファンにとっては一番美味しいところなんですよね。スペアリブの骨の周りの肉みたいな。
渡辺:僕らまだ、大失敗の可能性も大成功の可能性もあるみたいな感じですけどね。
秋元:だから面白いんだよね。