Web3じゃないとできないこと
秋元:創太くんたちに一番今必要なのは、具体性だよね。僕の経験から言うと、とにかく座組だけでは何も生まないわけ。俺もいろいろな大手企業と組んできたけど、「秋元さん◯◯と組んですごいですね」って言われても、そこからは何も生まれない。そこで何をつくるかだよね。
だから僕は創太くんたちと具体的なことをどんどんやりたい。このプロジェクトから毎月ニュースリリースが出るのが理想なんだけど、そこまでいかなくても3カ月に1回は出したいね。
渡辺:そうですね。「これはWeb3じゃないとできないよね」というものをつくりたいですね。
編集部:というと?
渡辺:ブロックチェーンはデータの透明性が技術によって担保されているので、データの改ざんは極めて困難で、その特性を生かしたサービスが提供できます。
ひとつは、トークンを用いて特定の行動に対するインセンティブ設計ができるようになります。例えば、特定の舞台を見に行ったりとか、音源を買ったりとか、リポストするとか、キャンペーンに参加するとか、そうした行動に対してインセンティブがもらえるように設計できます。オンチェーンアクティビティ(ブロックチェーン上に記録される取引など)を記録できるので、継続的に購入している人もわかります。
もうひとつは、グローバル総選挙のようなイベントが透明性高く実現できます。選挙をやっているときにイカサマをしていないことが誰にでもわかるので。
秋元:僕は技術的なところはわからないです。ただ、自分の頭で考えられることは、誰がそばにいても関係なく考えられるので、このプロジェクトでは、「この人(渡辺創太)がいなかったら自分は考えられなかったな」ってことに出会うことを、期待しています。
※本記事内の数字は、取材当時(2024年2月上旬)のものです。