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2024.02.17 08:00

グーグルがAIベースの新セキュリティスキーム発表、Gmailに導入済

Gmailは、防御システムがマルウェアを検出する手助けをするために、Magikaと呼ばれる新しいAIツールを使ってファイルタイプの識別を行っている。グーグルはMagikaをオープンソース化する予定であり、同ツールはGoogleドライブの保護やセーフブラウジング機能にも一役買っており、その結果、利用範囲は増え、攻撃者を阻止する成功率も高まるだろう。

グーグルによると、Magikaは一般的なファイル識別手法と比べて、精度においてすでに最大30%上回っているという。さらにJavaScript、Powershell、あるいはVBAなどを用いた識別が最も困難な悪意あるコンテンツに関しては、その精度は95%にも上るという。

AI Cyber Defense Initiativeとは?

AI Cyber Defense Initiativeでは、グーグルがAIに対応したインフラへの投資を行なうだけでなく、研究開発、セキュリティのトレーニング、さらに防御のための新たなツールのリリースを行なう。

「Secure AI Framework」は、AIシステムのセキュリティに関するベストプラクティスのコラボレーションを支援するために立ち上げられた。これは、Google for Startups Growth AcademyのAI for Cybersecurityプログラムが、その一環として米国、英国および欧州にわたり、17社のスタートアップを育てたことに続くものだ。何といっても、コラボレーションは鍵であり、AI for Cybersecurityプログラムの目的は、AIツールやそれらを効果的に使うのに必要なスキルを含め、サイバーセキュリティのための大西洋を横断するエコシステムを強化することだ。

グーグルリサーチ助成金

さらにグーグルは、200万ドル(約3億円)の研究助成金を提供し、コード検証の強化や脅威に対する回復力の高い大規模言語モデルなど、AIを利用したセキュリティのブレークスルーを支援することを発表した。この助成金はまず、シカゴ大学、カーネギーメロン大学およびスタンフォード大学の研究者のために使用される。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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