経済

2024.02.23 09:30

拡がる「ライフスタンス」エコノミー モノの価値と消費をどう変えるか

PARaDE代表 中川 淳(撮影:山田大輔)


2020年代以降の変化はライフスタイルの重要性が高まった結果だと言えるだろうか? ライフスタイルという言葉から皆さんが想像するのは、そのブランドが発信するビジュアルによって形作られている部分が大きい。しかし地球環境配慮をきちんとしているかどうかは、ビジュアルで発信されるものとは違う。
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そのブランドが持つ価値観や思想そのものであり、ビジュアルではとらえきれないものだ。企業やブランドのライフスタンスまでもが、モノを買う・選ぶシーンで問われるようになってきたのだ。割合としては、プロダクト4割、ライフスタイル5割、ライフスタンス1割。

Lifestance EXPO - ライフスタンスエキスポの様子(2023年)

Lifestance EXPO - ライフスタンスエキスポの様子(2023年 PARaDE提供)

まだまだ微弱にしか感じられない変化かもしれない。だが、ライフスタンスはモノをつくるメーカー側はもちろん、生活者の側もこれから意識してもらいたい、意識せざるをえない言葉になっていくだろう。

この連載では、そのような利益や社会の共通善の追求はもとより、志や思想、哲学といった個別善=ライフスタンスを掲げて体現するブランドや企業と対話を重ねることで、「これからの消費のあり方」(消費という言い方も変えねばなりませんね)について理解や考察を深めていきたい。

文=中川淳 写真=山田大輔 構成=国府田淳

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