食&酒

2024.02.09

日本の経営者、酒に強いが翌日は……

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大酒をくらってワッハッハと豪快に笑う社長さんは遠い昭和のイメージだが、日本の企業経営者には、実際にアルコールとアセトアルデヒドの分解作用が高い代謝遺伝子タイプの持ち主が多い。
アルコール代謝遺伝子には、酔いやすいが悪酔いしないA型、あまり酔わずに悪酔いもしない酒に強いB型、弱いが顔に出ないC型、すぐ顔に出て悪酔いしやすいD型、まったく飲めないD型の5つのタイプがある。

アルコール代謝遺伝子には、酔いやすいが悪酔いしないA型、あまり酔わずに悪酔いもしない酒に強いB型、弱いが顔に出ないC型、すぐ顔に出て悪酔いしやすいD型、まったく飲めないD型の5つのタイプがある。

武蔵精密工業の植物バイオ事業部は、働き盛り世代のパフォーマンス向上を目的に、20代から60代の就労者を対象に飲酒習慣と飲酒翌日の様子について調査を行った。その結果、企業経営者にはアルコールと、アルコールを分解したあとに生成され二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの両方の分解能力が高い、つまり高活性な遺伝子タイプの人が日本人の標準よりも2割ほど多いことがわかった。

しかし、飲酒翌日のパフォーマンスを自己評価してもらったところ、一般社員が5.1パーセントの悪化だったのに対して、経営者は17.7パーセントが悪化したと答えている。睡眠の質も大きく低下していた。
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文 = 金井哲夫

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