「YouTubeは、当社のサブスクリプション収入の主要な原動力だ。YouTube MusicとPremiumは本当に勢いがある」とピチャイは述べていた。
1億人というユーザーベースには、無料トライアルが含まれているため、PremiumとMusicの課金収入がいくらなのかは不明で、モーハンも詳細な説明を避けている。YouTubeは、サブスクリプション以外で第4四半期に前年同期比15.5%増の92億ドルの収入を得ていた。
試行錯誤の歴史
YouTube Premiumはこれまでいくつかの試行錯誤を重ねてきた。当初はYouTube Redとしてデビューしたこのサービスは、音楽に加えて、2017年にYouTube Originalsと呼ばれるプロが制作した動画のシリーズを立ち上げ、ネットフリックスやアマゾンのPrime Videoの成功を追いかけようとしていた。当時のタイトルには、80年代の青春映画『ベスト・キッド』の続編の『コブラ会』(最終的にネットフリックスに移った)や、ヒップホップダンス映画をベースにしたシリーズの『Step Up: High Water』などがあった。しかし、YouTubeはその3年後にオリジナル番組部門を閉鎖した。モーハンは、YouTube がオリジナル番組から撤退した理由について「人々が本当に見たかったのは、プロではなく、クリエイターが作る従来型のYouTubeのコンテンツだったのです」と説明した。「視聴者の間では、それこそがYouTubeのコンテンツだったのです。そして、それが私たちが焦点を当てることにしたコンテンツなのです」と彼は付け加えた。