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2023.10.05

ネトフリが再び値上げへ、ストリーミング料金は軒並み上昇 米国

Elliott Cowand Jr / Shutterstock.com

米国で俳優ストライキによる映画業界の麻痺(まひ)状態が続く中、ネットフリックスは近く、広告なしプランを値上げする見通しだ。ストリーミング業界では、新サービスや上位プランの導入による料金の値上げが相次いでいる。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、ネットフリックスが俳優ストの終了後、広告なしプランの値上げを複数の国で実施する計画だと報じた。値上げはまず、米国とカナダで始まる可能性が高いという。値上げの幅や具体的な時期は不明。ネットフリックスの値上げは、2022年初以来となる。

米国では現在、広告なしの「スタンダード」プランが月額15.49ドル(日本では月額1490円)で提供されている。7月に最安の広告なしプランが廃止されたことから、現在利用できるプランは上記の「スタンダード」に加え、月額6.99ドル(月額790円)の広告付きプラン、月額19.99ドル(月額1980円)でUHD画質をサポートする「プレミアム」プランの計3種類となっている(編集注:日本には広告なしで同時に1台のデバイスでのみ視聴できる月額990円のベーシックプランも存在する)。

一方、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは今週、傘下のストリーミングサービス「Discovery+」で、広告なしプランの月額料金を2ドル値上げし、8.99ドルにすると発表した。広告付きプランの料金は月額4.99ドルに据え置かれる(編集注:Discovery+は今のところ日本では提供されていない)。

ストリーミングサービスでは今年、同じくワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下の「Max」や「Peacock」「Paramount+」「Starz」、AMCネットワークス傘下の「Shudder」が相次いで値上げに踏み切っている。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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