SNSのPR投稿「PRとわかっても見てしまう」が4割強

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雑誌やWeb記事では、メーカーからお金をもらって記事化する、いわゆる「タイアップ記事」に対しては、「PR」表記などをしてプロモーションであることを明記している。最近、より厳格化されており、読者がきちんと評価された記事なのかの判断をしやすくしている。

一方でSNSでの投稿に対しても、広告であるにもかかわらずそれを隠して投稿する、いわゆる「ステルスマーケティング(ステマ)」が問題になり、昨年こちらも景品表示法違反になると明確化された。

これにより、投稿記事にも「PR」表記が付けられるようになったが、こうした投稿に対して見る側はどう思っているのか、フォーイットが全国の10代~60代の男女を対象にSNSのPR投稿に関するアンケート調査を行っている。

それによると、SNSで「プロモーションを含みます」「タイアップ投稿」の表記があった場合、その投稿を見るかとの問いに、「表記があっても気にせず見る」が10.6%、表記があっても内容次第で見る」が20.6%と、何用次第では見る人は約3割いることがわかった。さらに、「好きなタレントやインフルエンサーなら見る」が11.0%おり、投稿者次第では見る人が4割を超えている。

一方で、「表記があったら見ない」と頑なに見ない人は14.4%に留まっており、逆に「表記の意味を知らない」という人が30.2%もいた。

年代別に見てみると、若い人ほど表記があっても気にせず見る人が多い傾向で、好きなタレントやインフルエンサーなら、より見るようだ。表記の意味を知らない人は高齢者に多く、気づかずに見ている人も60代は22.0%ともっとも多い。投稿に対するプロモーションか否かの意識はかなり低いようだ。

世帯年収別に見てみると、年収が高い人ほど表記の意味を理解し、それでいて内容次第では見る傾向が強い。

こうしてみてみると、投稿者や読者の興味のある内容であれば、特に気にすることなく見ている模様。表記の意味を知らない人も意外と多いので、しっかり理解してSNS投稿に踊らされないようにしてほしい。

出典:フォーイット「男女500人を対象にSNSのPR投稿についてのアンケート」より

文=飯島範久

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