今年起きることは、これまで見てきたどんなものよりも状況を一変させるだろう。グーグルとアップルのいずれもが、自社のメッセージアプリを生成AI機能の主要なUIにしようとしていることは、これが真のゲームチェンジャーになることを示唆している。
生成AIチャットとメッセージアプリの統合は、テキストメッセージプラットフォームを永遠に変え、グーグル、アップル、メタという、私たちの生活のスマートフォンエコシステムとアプリを提供する会社間に、新たな競争関係を生み出すだろう。
「正確な日にちはわかりませんが、2024年のいつか、GoogleメッセージにBardが登場することをあらゆる兆候が示しています。数週間かもしれないし数カ月かもしれませんが、やってくることは間違いありません」とBardは回答している。ちなみに、これまで私たちが見てきたものはベータリリースの奥深くに今も埋もれていて、公開時には変更されているかもしれない。
いざ公開された際、あなたのメッセージアプリのプライバシー設定を解除する前に、よく考える必要がある。「最終的に、メッセージ分析を使うかどうかはあなたの判断にかかっています。潜在的利益とプライバシーの懸念を注意深く比較して、あなた自身の安心感と期待に基づき、情報に裏づけられた判断を行ってください」とBardは答えている。
現在進行中のプライバシー議論の対象はメッセージ履歴の分析だけではない。グーグルによるBardの展開は、ブラウザベースからアプリ内の直接検索へのシフトの一環にすぎない。今後は与えられた結果の質についていっそう注意を払う必要がある。Bardは友達とのおしゃべりではない。それは、世界で最も強力で金銭的価値の高い広告・追跡マシンに腰をかけているUIなのだ。
Bardは最後に、ユーザーよりも開発者に向けられた方がよさそうな言葉を私に残した。「あなたには、あなたのデータを託した会社に対して、透明性、コントロールおよび責任あるAIの開発を要求する権利があることを忘れないでください」
(forbes.com 原文)