それによると、65歳以上の高齢者に対し、30分/週以上ガムを噛んでいる人をガム噛み習慣郡として、非ガム噛み習慣群と健康状態について比較。「オーラルフレイル(口腔機能の些細な衰え)」では、ガム噛み習慣群のほうがオーラルフレイルの優勝率が0.58倍と低いという結果になった。
このほかにもガム噛み習慣群は、握力でもわずかながら強く、開眼片足立ちでも5秒近く長くでき、認知機能試験では、わずかに点数が高いという結果になっている。
こうしてみると、週に30分程度のガム噛み行動するだけでも、ガム噛みしていない人に比べて良い結果が得られていることから、よく噛む行為は健康維持に良い結果を与えるということがよく分かる。
東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢機構長は、「体の筋肉と同じく、お口の筋肉も使い続けなければ衰えてしまいます。毎日の食事で噛み応えのある食事を食べることでも口腔機能が維持・向上されますし、今回のようにガムを噛むこともよい影響を与えるかと思います」とのこと。
これまでも、ロッテのガム噛み効果の研究では、頭皮の血行を良くしたり、表情筋を鍛えたり、ストレスをやわらげたりと、さまざまな効果があるとしてきた。最近はガムよりもグミを食べる人が多いかと思うが、乾燥スルメイカのようなたくさん噛まなければならない食材を多く食べることを心がけると、さまざまな健康維持につながりそうだ。
出典:ロッテ「ガムを噛む習慣のある高齢者は口腔機能のみならず、身体機能、認知機能が高いことが明らかに」より