働き方

2024.01.15 08:00

言いたいことが言える大切さ、職場の「心理的安全性」を測る7つの基準

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職場においては時おり、自分の意見を表明したり、自分のアイデアを伝えたり、自分のあやまちを認めたりするのをためらってしまうことがある。これは、どんなに優れた人にもあることだ。米国の労働者を対象にした最近の調査では、企業のバイスプレジデント以上の41%が「役職の責任を果たす能力が自分にはない」という考えにつきまとわれていることがわかった。

そんなわけで、職場でああすればよかった、こうすればよかったと自分を責めた経験があったとしても、あまり気にしないほうがいい。それどころか、健全なレベルの自信喪失であれば、あなたをもっとよい社員にしてくれる可能性さえある。

だが、あなたが職場でうまく意思疎通を図れない原因が「自分が笑いものになる」とか「同僚たちの前でこっぴどく拒絶される」と思っていることにあるとしたらどうだろうか。その場合は、話がまったく違ってくる。職場の「心理的安全性」について、キャリア関連のエキスパートがこぞって口にしている理由はそこにある。

心理的安全性とは

心理的安全性とは、チームのなかでメンバーが本当に言いたいことを言っても、それが建設的で大局的に見て有益なものであれば、リスクをともなわずに発言できるという暗黙の信頼を意味する。従業員の心理的安全性が保たれている職場では、自分の考えを口に出したからといって、ばかにされたり侮辱されたり、クビになったりする心配はない。

心理的安全性という概念が重要である理由をてっとりばやく理解するには、以下に挙げる2つのシナリオを考えてみるといい。

1. 心理的安全性が保たれている職場

人づてに、悪いニュースを耳にしたと想像してみてほしい。あなたやチームが懸命に努力しているにもかかわらず、あるクライアントが、チームの仕事の現状に満足していないという内容だ。あなたはそれを率直に伝える。その議論は、上司や同僚と交わすには楽しいものではないが、みんなで知恵をしぼり、先回りをしてそのクライアントにうまく対処するための計画を考え出す。

2. 心理的安全性が保たれていない職場

あなたは同じような噂を耳にするが、悪いニュースの運び手になったら、上司(や同僚)があなたに対して腹を立てるのではないかという不安から、チームに伝えないことを選ぶ。あなたはニュースを伝えないと決め、チームは先回りの是正措置をとらない。結局、チームはその取引先を失う。
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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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