ビジネス

2024.01.10 11:30

いち早く飛びついたが「損失」を出し続けるAI搭載サービス、収益を出す方法

セールスフォースによれば、顧客はブランドと関わるために平均9つの接触点を利用している。これは、あらゆる規模の企業にとって顧客サービスが収益化の機会の重要な分野であることを示している。AIは顧客とのやり取りにおける究極のパーソナライゼーションを可能にするため、企業は顧客サービスを活用してパーソナライズされた推奨事項、コンテンツ、サービスを提供し、顧客エンゲージメントを大幅に高めることができる。

AI収益化の3つの柱

1. 使用量測定

使用量計測のためには、すべてのサービス消費の追跡が必要だ。収益とコストの全体像を真に把握するためには、各リクエスト(プロンプトとレスポンス)を計測する必要がある。これにより、各顧客の使用による内部コストと、その使用から生じる収益の両方を追跡することができる。

各リクエストの発生を追跡する、確実で正確なリアルタイムの計測基盤がなければ、正確なコスト予測や顧客への公正な請求は不可能だ。

2. 見積もりと予測

価格予測には使用量を予測し、与えられた使用量に基づいて見積もりを生成することを含む。予測された使用量を料金プランに組み込んで見積もりを生成すべきだ。ここから企業は複数の戦略を取ることができる。見積もりを価格交渉の基礎として使うか、ウェブサイトに価格計算機を公開して顧客が購入決定時に自分の予測コストを見積もることができるようにすることもできる。一般的なSaaSモデルでは、見積もりは何度も交渉され、受け入れられれば長期契約に結びつく。
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翻訳=酒匂寛

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