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2023.12.26 11:30

米小売業界で進むAIの活用、年末商戦を後押し

ノードストロームは、客が効率的かつ迅速に注文できるよう、そして客がウェブサイトで特定の商品を検索する際にどのような言葉を用いるかを正確に把握するためのAI活用に注力している。例えば「ロマンチックな花柄のドレスがほしい」という客の要望に沿った商品を表示できるよう、要望の文言を理解しようとしている。

ウォルマートは8月下旬に、ChatGPTをベースとする自社AIサービス「マイアシスタント」を立ち上げた。現在、5万人の従業員がこのサービスを使用できる。従業員らが使用することで、生産性を向上させ、特定のタスクに必要な従業員の数を減らし、従業員が他のタスクに時間を割けるよう、AIを最適化できる。

アマゾンは秋に、AIを活用する販売者や広告主のために、時間を節約できる新しい機能の提供を開始した。サードパーティーの販売者は、いくつかの単語や文章を入力するだけで商品説明の作成という負荷の大きな作業をAIに任せることができる。広告主も、商品に添えるための魅力的な画像を生成するのにこの新しいツールを活用できる。

コールズはこのホリデーシーズンに、パーソナライズされた詩を作成し、顧客に贈り物の提案をすることができる「ストーリーブックマジック」というAI活用のツールを導入した。

買い物する個人にとって今後予想されるAIをめぐる最も大きな変化の1つは、パーソナルアシスタントを瞬時に利用できるようになることだろう。親戚にぴったりの贈り物を選んだり、就職面接に適切な服を組み合わせたりするのを手伝ってくれる。まだ現実のものとなっていないが、その兆しは見えている。

AIを使えば、バーチャルで試着もできる。買い物客は店舗に足を運ばずに、服が自分の体型や肌の色に似合うかどうかをチェックすることができる。こうしたテックツールは増えつつある。マイクロソフトが出資しているOpenAIのChatGPTの競合サービスであるグーグルのBardは夏にバーチャル試着機能を導入済みだ。ウォルマートも、洋服が似合うかどうかを店舗に行かずにチェックできる同様のツールを展開している。このようなツールが近いうちにさらに導入されることが予想される。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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