星団の画像は、クリスマスツリーの形になるよう160度回転させてある。オーナメントのように見える青と白の輝きは、NASAのX線観測衛星チャンドラが最近とらえた若い星々からのX線の放射だ。
NASAは、X線フレアを人工的に同期させ、ツリーの電飾がまたたく様子に似せたアニメーション画像も公開した。
この星団は、地球から約2500光年離れた天の川銀河の中にあり、誕生から100万~500万年経過した若い星の集まりだ。
NASAは、英語圏でおなじみのクリスマスソング「It’s Beginning to Look a lot like Christmas(クリスマスの季節らしくなってきた)」をもじって、「It's beginning to look a lot like cosmos(宇宙らしくなってきた)」とX(旧ツイッター)に投稿した。
It's beginning to look a lot like cosmos. 🎶
— NASA (@NASA) December 19, 2023
Our @ChandraXray Observatory recently spotted the blue-and-white lights that decorate the "Christmas Tree Cluster," a swarm of stars and gas some 2,500 light-years from Earth: https://t.co/VT2WaLgp77 pic.twitter.com/HrnrmxRyd7
NASAは数週間前にも、「クリスマスツリー銀河団」と呼ばれる巨大な銀河団の画像を公開している。この呼称の由来について、米ミズーリ大学の研究者ハオジン・ヤンは「とてもカラフルなだけでなく、内部にチラチラと瞬く光源があるからだ」と説明している。
この画像は、新型のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で観測した赤外線画像と、旧型のハッブル宇宙望遠鏡で撮影した可視光の画像を合成し、漆黒の宇宙を背景に赤、青、白の光が踊る様子を描き出した。
国際宇宙ステーション(ISS)でも毎年、宇宙飛行士たちがクリスマスを祝い、写真を地球に送信している。国籍や宗教の異なるクルーたちは、各国の文化に根ざした祝日に休暇を取ることができ、クリスマスを祝う習慣のある面々は、無重力空間に浮遊するクリスマスツリーを飾ったり、パーティー写真を撮影したりする。日本の無人宇宙補給船こうのとり(HTV)で届けられたプレゼントを開封した年もあった。
(forbes.com 原文)