国内

2023.12.05 11:00

軽井沢から福井まで活発化、45兆円の日本ウェルネス市場

Global Wellness Institute(GWI)で挨拶するCAホールディングス相馬順子代表取締役(永平寺四季の森にて)

世界で急成長するウェルネス市場

鈴木:今世界で、最も市場規模の伸び率が大きいと言われている一つの分野として、ウェルネス市場が注目されてます。なぜウェルネスが急に注目されて、市場が急拡大しているのでしょうか? そのあたり世界の最新の潮流をお聞かせいただけますか?
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マイアミで開催されたGWSの様子(写真提供:GWS)

マイアミで開催されたGWSの様子(写真提供:GWS)

相馬:まず、つい先日、Global Wellness Summit(GWS)が米国フロリダ州マイアミで開催されました。私がボードメンバーを務めるGWSは、700名ほどの招待客のみが出席するウェルネス業界の国際会議で、毎年サミットを開催する国・地域は異なります。会議に出席される方は、医師、投資家、化粧品・スポーツエキップメントなどのメーカー各社、ウェルネス・スパ施設の運営、ホテルグループの経営層、そして招待メデイアと多岐に渡っています。いまや参加国は116カ国と多岐にわたりますが、それぞれがその国を代表するウェルネス・ヘルスケアー業界の第一人者です。ちなみに、来年はゴルフトーナメントで有名な、スコットランドのSt.Andrewsで開催されます。

そこでは、毎年ウェルネス経済のデータが出されるのですが、コロナ禍を挟んで2年ぶりにウェルネス市場のデータが刷新公表されました。内容的には大変な市場規模の増加を見ることとなりました。2020年に世界で4兆4千億米ドルであったウェルネス市場は、コロナ後の2020年には、5兆6千億米ドルと、年率12.5%の驚異的な速度で伸びていたのです。

GWSで毎年話し合われることが、業界のベンチマートなり、そして来年のトレンドにつながっていくのです。ちなみに、来年見込まれるトレンドのひとつとして、都市開発におけるウェルネス(都市部での開発にウェルネスの要素を入れた開発や施設が急増している)、五感とウェルネス(ニューロサイエンスの分野で確認された、五感を使った場合の人間の体験が、より経験値をあげ、健康・ウェルネスに及ぼす影響が強い)などがあげられています。
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