世界が注目 日本のウェルネスツーリズム
日本のウェルネス市場は、主に、パーソナルケアー、ツーリズム、サプリメントおよびヘルシーフードといったカテゴリーが突出しています。その中で、注目されているのが、ウェルネスツーリズムです。ウェルネスツーリズムは、独特の市場を作っており、近年大変伸びている市場です。富裕層でかつ、文化レベルの高い人たちに好まれる旅行の形態なので、各国はこのウェルネスツーリストを獲得することに躍起になっています。コロナで止まってしまった海外旅行の最初の呼び込みは、このウェルネストラベラーをターゲットにすることが重要です。彼らは、観光名所でなく、体験型の旅行を好み、一回に費やす金額が大きいのが特徴です。
禅の精神が世界を引き付ける
世界に1000以上の国際拠点を置く、曹洞宗 大本山 永平寺。精神的に大きな助けを得たアップルの創業者、Steve Jobsが、病に侵されたとき、一度は永平寺に行ってみたかった、という言葉を残されました。アップルのデザインに今でも禅の心を感じ、世界的な経営者を支えた永平寺というのは、メンタルウェルネスが今最も旬な特にシリコンバレーや欧州のウェルネスツーリストを惹きつけるのです。鈴木:日本初開催となったGWIの開催経緯、意義、内容などお話しいただけますでしょうか?
相馬:今回、日本初となる、GWIのJapan Round Tableが福井県で開かれるに至った要因は、福井県が広域でウェルネスを推進するために立ち上げた、福井県広域ウェルネス推進協議会の存在が大きいです。福井県広域ウェルネス推進協議会は、GWIに依頼しGlobal Wellness Economy Japanというレポートを作成しました。現在アメリカ、イギリス、シンガポールなど10カ国ほどがすでにこのカントリーレポートを作成しています。
そのお披露目と説明のために、アメリカからGWIのシニアリサーチフェローであり、ウェルネスエコノミーを指揮しているオフェリア・ヤンがジャパンレポートのプレゼンテーションをするために来日し、福井県永平寺-四季の森で日本初の開催となるウェルネスの国際会議が実現しました。