ダイキンが全国の男女528人を対象に行ったエアコン暖房の節電に関する実態調査によれば、自宅で利用している暖房器具は78.4パーセントがエアコンと断トツに多い。そしてその約68パーセントが、電気代を意識してエアコンの使用を控えようと考えている。しかし、室温を低くしすぎると健康によくない。ヒートショックなどという恐ろしい結果を招かないよう、家の中は適切な温度を保つことが大切だ。そこで、ダイキンはエアコンによる暖房の上手な使い方を指南している。
エアコンの暖房は、なんだか薄ら寒いと感じる人は多いようだ。事実、約65パーセントの人が暖房運転中も寒さを感じると答えている。そして寒いと感じると、約76パーセントの人が設定温度を上げている。ここが要注意点。80パーセント近い人が知らない事実として、エアコンの暖房温度を1度下げると電気代が10パーセント節約になるのだ。設定温度を上げる前に、暖かく感じるためにできることがある。
まずは加湿と空気の循環。エアコンの性質上、使えば湿度が下がる。湿度が下がると体感温度が下がってしまう。適切な湿度は40〜60パーセント。それを保つことで体感温度は高くなる。加湿器がなくても、洗濯物を干すことでも湿度は上げられる。また、暖かい空気は天井近くに溜まりやすいために足元が寒く感じてしまう。エアコンの吹出口を下に向けたり、扇風機などを使って部屋の空気を循環させると、設定温度を上げなくても足元まで暖かくできる。
もちろん、部屋の断熱も大切だ。カーテンを閉めるなどして熱を外へ逃さないよう工夫しよう。暖色系のカーテンにするだけでも耐寒温度が上がるとダイキンは話している。