暮らし

2023.11.16 07:15

節電のつもりが裏目に…… 冬エアコンのお得な使い方


エアコンをつけっぱなしにすると電気を食うと思っている人が多いようだが、エアコンの構造上、こまめにスイッチを入れたり切ったりするのは、かえって不経済になる。電気ストーブなどと違い、エアコンは冷媒を圧縮機で圧縮して熱を得るヒートポンプという原理を使っている。スイッチを入れると圧縮機がフル回転して一気に部屋を暖め、室内が設定温度に達するとパワーを落として経済的な安定運転に入る。そのため、節電効果が非常に高い方式とされている。スイッチをひんぱんにオンオフすると、そのつど圧縮機はフルパワー運転して室温を調整するため、圧縮機の負担にもなり電気代も余計にかかってしまうことになる。ダイキンの実験では30分程度の外出なら入れっぱなしのほうが電気代は安くなるということだ。

それに関連して、風量も「弱」よりも「自動」のほうが電気代の節約になる。自動は、最初に強風で部屋中を温め、あとは必要に応じて風量を調整し、できるだけ経済的に室温を保とうとしてくれる。弱風では室温なかなか上がらず、かえって不経済だ。

あとは冷房のときと同じ、定期的なフィルター掃除をお忘れなく。エアコンの特徴をよく知って適切な運転を行うことで、無闇に部屋の温度を下げるのではなく、安全な節電を心がけよう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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