未来に向かうiPhoneのカメラの進化。フェイク対策は?
iPhone 15 Proシリーズには、Apple Vision Proで視聴して楽しめる「空間ビデオ(Spatial Video)」を撮る機能が近くアップデートにより追加される予定だ。iPhoneを横向きすると横並びになる広角カメラと超広角カメラを使ってステレオ撮影を行い、両眼視差を活かして立体視動画を再現する。「iPhone 15 Proはユーザーが肌身離さずに持ち歩けるデバイスです。日常の大切な瞬間、旅行の思い出などを空間ビデオで残して追体験できる機能は、未来へと向かうiPhoneの進化を強く感じさせてくれでしょう」
生成AIによってつくられるデジタル画像への対応についてもドランス氏の見解を聞いた。昨今はAIを活用するデジタル画像処理技術が高度化したことで、ディープフェイクの技術を悪用する事例が増えつつある。高精細な写真やビデオを記録できるスマートフォンもこの課題への対応が求められている。
「iPhoneのカメラで撮影した写真やビデオのクオリティが、現在はプロのクリエイターやジャーナリストの方々が仕事で使えるレベルに到達したことで、みなさんの信頼を得ていることを誇りに思います。アップルが長年に渡り、iPhoneのカメラを開発する際に大切に守り続けてきた信念は、ユーザーのみなさんが記録したいイメージや記憶に対して『忠実であること』に他なりません。将来の計画について具体的なお話しをすることはできませんが、アップルはクリエイター、あるいはすべてのユーザーがiPhoneのカメラ機能に対してどのような期待を持っているのか常に目をこらし、耳を傾けています。iPhoneをますます信頼できるクリエーションツールにするため、これからもあらゆる可能性を真摯に追求します」
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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