並べてみると画面サイズは15インチのMacBook Airの方がやはり大きく広い。ただ、画質はやはりMacBook Proの方に軍配が上がる。黒色が引き締まる映像はコントラストの再現力も高い。Photoshopによる写真の編集作業は、より色鮮やかで精細感に富むMacBook Proのディスプレイの方が集中力が高まる手応えがあった。
MacBook Airは15インチサイズの大判モバイルPCとしては驚くほどに軽い。質量は約1.51kgだ。M3搭載の14インチMacBook Proは画面サイズがやや小さくなるが、本体の質量は約1.55kgと肩を並べる。筆者も実機をバッグパックに入れて持ち比べてみたが、重さに違いはほとんどわからなかった。
今回一緒に入手したM3 Max搭載の16インチMacBook Proは質量が約2.16kgになるため、持ち運ぶ際の負担が変わる実感があった。
参考までにベンチマークソフトの「Maxon Cinebench」で計測したM3搭載MacBook Proと、M2搭載MacBook Airのパフォーマンスのデータを紹介しておこう。ビジネスパーソンの普段遣いの範囲であれば処理スピードの差を感じることはほぼないかもしれない。ただ、MacBook Proの方が今後iPhoneやiPadとの機器連携により実現する新機能などが登場したときに、安定して動かせる余裕を担保しているといえる。
少なくともウェブを検索しながら資料を作ったり、簡単な写真や動画の編集、映像・音楽エンターテインメントの視聴といったビジネスパーソンの日常的な使い道であれば、最先端のApple M3チップを搭載する14インチのMacBook Proがこれからしばらくの間はトップクラスのパフォーマンスを発揮してくれるだろう。