「生死が不明で、現在の居場所がわからない人々が1000人近くいました。関連性がありそうな何万もの写真や動画をすべてダウンロードし、分析しました」とTagboxの共同創業者でCEOのガイ・バーナーは語る。彼によるとレコグニションのアルゴリズムは、人間には判別不可能な不明瞭な顔も拾い上げることが可能だという。
彼らはその後、フラグが立てられた画像や動画をイスラエル軍と協力して手作業で確認した。「本当に痛ましいコンテンツを直視しなければならない過酷な仕事でした。胸が締めつけられる思いでした」とバーナーは述べた。
フランコらのこの試みは、イスラエルとハマスの戦争において顔認識テクノロジーの使用が報じられた、2例目のケースだ。
フォーブスは先日、イスラエルの病院がCorsight AI(コルサイトAI)社の顔認識技術を用いて、入院患者を行方不明者のデータベースと照合していると報じていた。
2016年に発表されたアマゾンのRekognitionは、低コストで使いやすい顔認識ツールとして知られ、警察にも導入された。しかし、米国自由人権協会(ACLU)は、このツールが人種的偏見を含んでいると指摘し、アマゾンはその後、倫理的な懸念から警察署への販売を停止した。
アマゾンは、フォーブスからのコメント要請に即座に応じなかった。
ハマスが実効支配するガザの保健当局は、イスラエルからの11日間の爆撃で3000人が死亡したと発表している。
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forbes.com 原文)