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2023.10.25 07:45

人、社会、地球の未来に貢献!「新・いい会社」ベスト20|ステークホルダー資本主義ランキング

1|東京エレクトロン

総合スコア 84.3|従業員 99.1|株主 96.4
サプライヤー・地域 72.1|顧客・消費者 68.7|地球 95.9


「半導体の技術革新に貢献する夢と活力のある会社」をビジョンに掲げ、半導体製造装置やフラットパネルディスプレー製造装置など、主に産業用エレクトロニクス製品の製造・販売を手がける。2023年3月期の連結決算売上高は2兆2090億円(前年比10.2%増)。営業利益は6177億円(同3.1%増)、純利益は4715億円(同7.9%増)。

評価ポイント|半導体製造装置業界で高いシェアを誇る同社は、2015年からエレクトロニクス業界のサプライチェーンサステナビリティ推進イニシアチブであるRBA(レスポンシブル・ビジネス・アライアンス)に加盟し、サプライチェーンマネジメントを強化。河合利樹代表取締役社長・CEOが統率する複数の会議で調達課題を共有するとともに、取引先とのコミュニケーションを重視しながら課題認識・解決を図る体制が高評価。

2|伊藤忠商事

総合スコア 83.7|従業員 99.6|株主 90.3
サプライヤー・地域 75.0|顧客・消費者 62.3 |地球 99.9


大手総合商社。繊維、食料など非資源分野に強み。すべてのステークホルダーに貢献する「三方よし資本主義」を標榜し、SDGs達成やサステナビリティに取り組む。働き方改革も積極的に推進。2023年3月期の連結決算売上高は13兆9456億円(前年比13.4%増)。営業利益は7019億円(同20.5%増)、純利益は8005億円(同2.4%減)。

評価ポイント|サプライチェーンや事業投資先の人権、労働、環境などへの配慮に注力している。2019年度から20年度はパーム油、コーヒー豆、パイナップルを、21年度は石炭、アルミ、鉄鉱石、プラチナ、ニッケル、金属ケイ素を調査対象とした人権デューデリジェンスを実施し、進捗や結果を開示した。今後は全事業領域で同様の調査を実施する方針を掲げている。働き方改革を通じた生産性とエンゲージメント向上施策も高評価。

3|TDK

総合スコア 80.9|従業員 99.1|株主 78.8
サプライヤー・地域 73.5|顧客・消費者 71.7|地球 98.4


電子部品メーカー。30 以上の国や地域に250カ所以上の拠点を展開。ESGについては、社長直轄のサステナビリティ推進本部が本社の各部門と協働・連携しながら活動方針や施策の立案を行う。2023年3月期の連結決算売上高は2兆1808億円(前年比14.7%増)。営業利益は1688億円(同1.2%増)、純利益は1141億円(同13.0%減)。

評価ポイント|日本発のグローバルカンパニーとして海外売上高比率90%以上を誇るTDKグループは、グローバル人材の育成を重視。2023年4月からは常務執行役員人財本部長のアンドレアス・ケラーがCPSO(Chief People and Sustainability Officer)を兼任。人財戦略とサステナビリティ戦略を緊密に連携させながら、サステナビリティに関する具体的な取り組みを開示し、実施している点が高評価につながった。
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編集=瀬戸久美子 解析・評価=サステナブル・ラボ

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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