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2023.10.25 07:45

人、社会、地球の未来に貢献!「新・いい会社」ベスト20|ステークホルダー資本主義ランキング

Forbes JAPAN編集部
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イラストレーション=ダン・マトゥティナ

2023年10月25日発売の「Forbes JAPAN」12月号では、「新しい『いい会社』100」特集と題して、全上場企業対象、独自調査・分析で作成した、「ステークホルダー資本主義ランキング」「自然資本ランキング」「人的資本ランキング」「ガバナンスランキング」などを紹介。それぞれのランキング上位企業、計10社のCEOインタビューをはじめ、『ビジョナリー・カンパニー」シリーズ著者・ジム・コリンズへの独占インタビュー「これからの『偉大な企業』の条件、『偉大な人生』について」も掲載している。

株主や取引先、消費者はもちろん、社会や地域などを含めたマルチステークホルダーの期待に応える「いい会社」はどこか。サステナビリティ関連データを収集・解析し、Forbes JAPANが独自に算出した「ステークホルダー資本主義ランキング」を一挙紹介!


株主の経済的利益のみを追求する「株主資本主義」の時代は終わった。気候変動対策や生物多様性の保全など、世界はさまざまな喫緊の難題に直面している。組織の未来を支える従業員や地域、顧客・消費者など、さまざまなステークホルダーからの要請をビジネスに紐付けながら企業と社会の持続的な成長を実現していく。これこそが、今の時代が求める「いい会社」の条件であり、リーダーがもつべき経営姿勢である。

そこで、Forbes JAPANは2022年に引き続き、サステナブル・ラボの協力の下、「従業員」「株主」「サプライヤー・地域」「顧客・消費者」「地球」の5つの観点からステークホルダー資本主義ランキングを実施した。

東証プライム市場の1836社を対象に、2023年7月1日時点の取得データを用いてランキングを算出した。具体的には、業種ごとに相対評価し算出した各指標のスコア(偏差値)に対して、ESGに詳しいサステナブル・ラボのアナリストがテーマ別に重み付けした。さらに、SASB(サステナビリティ会計基準審議会)の情報開示基準をベースに、業種ごとに設定されたマテリアリティ(重要課題)にのっとった重み付けを行い、総合スコアを出した。ここでは上位20位内にランクインした企業を紹介する。

ステークホルダー資本主義ランキング

ランキング算出方法

東証プライム市場の1836社が対象。2023年7月1日時点の取得データを基にサステナブル・ラボが解析。「従業員」の算出には「従業員エンゲージメント」「労働生産性」など計17指標、「株主」の算出には「経営陣の多様性」「経営陣のスキルマトリックス」など計25指標、「サプライヤー・地域」の算出には「サプライチェーン労働基準」など計8指標、「顧客・消費者」の算出には「製品の安全性と品質」など計6指標、「地球」の算出には「売上高当たりのGHG排出量」など計16指標を用いた。業種ごとの相対評価で指標スコア(偏差値)を算出し、各指標をテーマや業種のマテリアリティを基に重み付けして最終スコアを算出。ランキングは小数点第2位以下の数値が大きい企業を上位とした。
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編集=瀬戸久美子 解析・評価=サステナブル・ラボ

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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