SORA-Qの1/1スケールモデル「SORA-QFlagship Model」は9月から市販。購入層はアポロ計画で月面に魅了された60代も多いのだという。タカラトミーのアライアンスキャラクター事業部部長・赤木謙介は「今まさに月面に向かっているロボットを商品としても提供するのは新しい取り組み。子どもたちが自然科学に興味を持ち宇宙の面白さを知るきっかけとなってほしい」と語る。
SLIMとSORA-Qの月面着陸は2024年1〜2月を予定。SORA-Qが証明するSLIMの着陸技術、ロボット技術は、将来の月探査や有人拠点建設にも役立てられる。さらに、渡辺はSORA-Qの技術を生かし、2050年代の月や火星での生活を見据えたロボット技術研究に取り組んでいる。手のひらサイズの月面ロボットの開発経験が、各者の取り組みを宇宙規模へと広げようとしている。
渡辺公貴◎精工舎等を経て1998年タカラトミー入社、戦略開発部長等歴任。20年より同志社大学生命医科学部教授。
永田政晴◎ソニーグループ シニアソフトウェアエンジニア。19年より宇宙・衛星関連技術の研究開発プロジェクトを率いる。
平野大地◎JAXA宇宙探査イノベーションハブ 主任研究開発員。SORA-Q開発主担当としてプロジェクト管理等に従事。
赤木謙介◎タカラトミーアライアンスキャラクター事業部部長。タカラトミーにて「SORA-Q」プロジェクトリーダーを務める。