消費者の味覚は、より自然なフレーバー、天然の原材料を好む方向へと変化していくとみられており、今後もカロリーを抑えた健康的な製品を求める消費者の嗜好が、需要をけん引していく見通しだ。
米Global Sweetening & Texturizingのマーケティング・ディレクター、サラ・ディードリックは、代替甘味料のトレンドを後押ししているのは、米国の成人の80%が「積極的に砂糖の摂取量を減らす努力をしていることだ」と指摘する。 世界最大規模の農産物加工・食品原料メーカー、米ADMによれば、米国では成人の57%が、血糖値を管理するために何らかの対策を講じているという。
一方、代替甘味料はその人気が高まるのと同時に、安全性への疑念も急速に高まっている。電子ジャーナルScientificDirectに発表された論文によると、科学ジャーナルに発表される代替甘味料についての研究結果は、年率6.28%のペースで増加している。食品・飲料が専門の市場調査会社Food & Beverage Insiderが行った調査によれば、消費者の多くが代替甘味料を「不健康なもの」と考えているという。
こうした状況のなか、消費者に今後広く受け入れられるようになるのは、どの代替甘味料なのだろう? その甘味料には、安全性に関する懸念はないのだろうか? 以下、注目の甘味料5種類を紹介する。