イスラエルはアチザリットを約300両製造し、2004年と2008年のガザ侵攻など数度にわたる大規模な紛争を経て、アップグレードも着実に行ってきた。最新の「マーク2」モデルは米デトロイトディーゼル製の新しいターボチャー(過給器)付きディーゼルエンジンを搭載し、機関銃向けにはイスラエルのラファエル製の遠隔操作式砲塔を採用している。
2023年に就役していた100両規模のアチザリットは、おそらくほぼすべてマーク2タイプだと考えられる。ハマスのテロリストたちがガザ周囲に張り巡らされた境界フェンスを突破し、大勢のイスラエル人や外国人を殺害、拉致し始めた時、そのうち少なくとも12両が、イスラエル南部ナカルオズのイスラエル軍基地にあった。
テロリストたちはこの基地を制圧し、そこに配備されていたアチザリットを奪い取った。
(forbes.com 原文)