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2023.09.29 07:15

学校タブレットの修理費は5万円 スマホ保険は入るべきか 

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文部科学省が推進するGIGAスクール構想によって、日本の小中学校の9割以上の生徒たちにタブレット端末が行き渡った。それがうまく学習に活かされているかどうかは別として、とりあえず形は整った。しかしそこに意外な、というか「やっぱりね」という問題が起きている。破損や紛失による弁償の問題だ。

保証サービスの提案などを行う株式会社Warranty technologyは、私立小学校に子どもを通わせている保護者111人を対象に、タブレット端末の破損に関するアンケート調査を実施した。それによると、子どもが端末を壊した、紛失した経験は、「かなりある」と「ややある」を合わせて、どちらも65パーセントを超えていることがわかった。

壊れた理由は、落とした、水につけた、経年劣化がいずれも6割強、紛失の理由は、落とした(約7割)、置き忘れた(約5割)だった(どちらも複数回答)。子どもの端末の扱い方の印象を聞くと、「かなり雑」と「やや雑」が合わせて7割を超えた。具体的には、よく落とす、風呂場で使う、投げる、端末を入れたカバンの上に座る、そもそも高価ものという自覚がない、といった様子だ。子どもなんだから仕方ない。大切に扱えと言っても無理な話だ。

問題は、壊したり紛失したりした場合にどうするかだ。学校によって対応が違うが、校外での子どもの過失による場合は自己負担となるケースが多い。この調査では、子どもが端末を壊した際にどう対処したかとの問いに、新しく買い換えたという人が7割強、自腹で修理したという人が4割強だった。メーカー保証や保険を利用できた人は5割強いたが、そのまま放置したという人も4割近くあった。

買い換えるとなると10万円以上の出費を覚悟しなければならないが、アンケートによれば、修理でも、8割以上の人が3万円以上の出費だったと答えている。なんと5万円以上かかった人が3割にものぼった。対象が私立小学校の生徒なので、家庭の経済レベルは高めだろう。公立小学校だったら、もっと深刻な話になっていたはずだ。

子どもは物を壊すのが仕事みたいなもの。乱暴に扱っても壊れない教育用ハードウェアの開発が望まれるが、明日にでも子どもが端末を踏んづける可能性は高い。Warranty technologyは、掛け金の安いスマホ保険などへの加入を勧めている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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