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2024.06.15 10:15

東京-NY間ANAファーストクラスをもっとも賢くマイレージ交換する方法

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かつては、クレジットカードのポイントを航空会社のマイルやホテルのポイントに交換する以外のことに使うのは、賢いアイディアとはいえなかった。トースターとの交換はナンセンス、ホームジムはもっとダメ──。

しかし時が経つにつれ、航空会社、さらにホテルは貪欲になった。クレジットカード会社は、自社のポイントの価値を高め、カード会員がポイントを他に移行する必要性を減らすだけで、すべての関係者にとって手間が減ることに気づいたのだ。

現在では、私たちはクレジットカードで195ドルのトースターを5万ポイント(マイル)と交換できるようになり、1ポイントの価値は半セント以下から2セント近くまで上昇した。旅行商品と交換ができる、チェース・サファイヤ・リザーブ・カードは、1ポイント1.5セントという安定した価値を手に入れるようになった。アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、航空券との交換購入において、市場で最も優れたカードでさえあるのだ。

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言い換えれば、ポイントを航空会社やホテルに移行し、部屋やフライトの空き状況を調べ、さらに税金、手数料、サーチャージなどを追加する必要にかられるのではなく、クレジットカードの10万ポイントを1500ドルの旅行代金と交換し、現金で好きなものを購入することができるのだ。さらには必要であれば、残りの購入分を現金でまかなうこともできる。

非常にシンプルで簡単で、面白い話である。一時的な機能停止もなければ、「申し訳ありませんが、学校がお休みの期間はご利用いただけません」「ポイント付きの座席は1つしかありません」と言われることもない。ポイントを活用する人なら誰でも、航空会社やホテルが顧客の望むものを引き出すことを難しくし、その代わりに、ポイント交換によって余剰在庫を独自の条件で売却できるシステムに移行するのを何年も見てきた。今では多くの人が、そんな必要はない、と言う。

マイルはクレジットカードのポイントのようには使えない


簡単に言うと、クレジットカードのポイントを現金のように使えるようになり、顧客が望むものは何でも、それなりのポイント率で購入できるようになった。しかし、航空会社のマイルやホテルのポイントが、クレジットカードのポイントと同じように使えることは(あったとしても)めったにないのだ。

これに対する反論は、「特定の航空会社のプログラムには、少なくとも当分の間存在する桁外れの価値があるじゃないか」だろう。クレジットカードのポイントには交換時に一定のレートが適用されるが、航空会社のマイルやホテルのポイントは、現金価格ではなく設定された価値に基づくことが多いため、価値が変動する可能性がある。クレジットカードのポイントに交換するよりも価値が低い場合もあれば、はるかに高い場合もあるのだ。

やり方を知っていれば、クレジットカード会社を通して直接そのポイントを現金化するよりも、大きな利益を得ることができる。

「1マイルあたり9セント」の価値、NY-東京間ANAファーストクラスはこうゲットせよ


航空券購入の最も単純な例は、ANAのファーストクラスだ。ニューヨーク─東京間やロンドン─東京間で1回1万ドル以下のファーストクラスの航空券を見つけることはできない。しかし、ヴァージン・アトランティック・フライング・クラブのマイルを使えば、往復12万マイルで予約できる。これは1マイルあたり約9セントの価値であり、クレジットカードの最高交換額よりも約7.5セント高い。同じものを予約するには、最も利益の得やすいクレジットカード・プログラムのポイントを使っても、約70万ポイントを使う必要がある。

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