この恋愛バラエティ番組が注目を集め、物議を醸しているのは、出演者が全裸で登場し、チャンネル4でもMaxでも検閲を受けていないことだ。
米連邦通信委員会(FCC)は、米国のテレビにおけるわいせつ、破廉恥および冒涜的なコンテンツを禁止しており、裸体、性行為、不快な言葉遣いなどが対象となっているが、FCCの規制権限はNBC、CBS、ABCといった「テレビ放送」ネットワークのみに適用される。
視聴者が料金を払うケーブルネットワークでは、裸やみだらな言葉を含む番組の自由度が大きく、Maxもそこに含まれる。ワーナー・ブラザース傘下のストリーミングサービスであるMaxは、HBOオリジナルシリーズの『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ユーフォリア』を配信されており、いずれも裸が登場することで知られている。
英国のチャンネル4では、番組はOfcom Broadcasting Code(英国情報通信庁放送規約)に従う必要があり、午後9時(「watershed」と呼ばれている)以前に放送される番組では裸や性的コンテンツが制限されている。その時間を過ぎると、子どもに不適切な番組を放送することが可能になり、状況に応じて「露骨な裸の放送が正当化される可能性がある」番組もそこに含まれる。
英国情報通信庁(Ofcom)はNaked Attractionの裸を、その文脈を理由に正当性があるとして擁護している。同庁は番組について「成人視聴者向けであり、身体的魅力の本質を探求する試みである」と説明した。