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2023.09.27 09:30

OpenAI、評価額13.4兆円に? 株式売り出し協議と報道

Giulio Benzin / Shutterstock.com

対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を開発する米企業OpenAIが、株式売り出しの可能性を投資家と協議していることが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道で明らかになった。この取引に基づく企業価値の評価額は800億~900億ドル(約11兆9000億円~13兆4000億円)となるという。

同紙は複数の匿名筋の話として、新株発行ではなく、従業員が保有する株式を売り出す見込みだと報じている。

800億~900億ドルという評価額は、SHEIN(シーイン、希音)やCanva(キャンバ)を超え、スタートアップとしてはTikTokの親会社である字節跳動(バイトダンス)やスペースXと肩を並べ世界最高水準に達することになる。

ロイター通信は先月、OpenAIがChatGPTの高性能版や技術の販売により、今後1年間で10億ドル(約1500億円)以上の収益を得る見通しだと報じていた。

非公開会社のOpenAIは、マイクロソフトが主な出資企業となっている。同社は今年初め、OpenAIに数十億ドルを追加投資すると発表。グーグルに対抗するため、OpenAIのAI技術を検索エンジンの「Bing」に統合し始めた。WSJ紙によると、OpenAI株式の49%をマイクロソフトが保有している。

OpenAIの主力製品であるChatGPTは昨年11月に公開されるやいなや、最も人気のあるAIプログラムの1つとなった。ユーザー数は公開1週間で100万人に到達。基本的な機能の利用は無料だが、月額20ドルで追加機能が利用できる「ChatGPT Plus」も用意している。Plusでは、レスポンスタイムの高速化や、ピーク時の利用、新機能の優先利用といった追加サービスが提供される。

AIに投資する大手テクノロジー企業はマイクロソフトだけではない。グーグルは今年、AIチャットボット「Bard(バード)」を発表し、最近にはGmailやYouTubeなどへの統合を始めている。アマゾンは25日、AIスタートアップのAnthropic(アンソロピック)に対する最大40億ドル(約6000億円)の投資を発表した。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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