2. 「エコアートセラピー」を利用する
エコアートセラピーは、伝統的なアートセラピーと、自然が持つ癒しの力を組み合わせた新たな治療法だ。自然の風景をスケッチすること、天然の素材を使ってアート作品を作ること、屋外で絵を描くことなどが、感情と環境につながりを持たせることになる。それぞれの人が感じるソラスタルジアの原因に合わせたセラピーが可能で、例えば、自宅の近所に廃棄物が増えていくことに心を乱されている人は、捨てられている空のペットボトルをアート作品の素材にするなどできる。
3. VRで自然を体験する
自然界とつながるためにデジタルメディアに頼るというのは、ピンとこないかもしれない。だが、仮想現実(VR)で広々とした自然の風景を再現し、そこに没入する体験は、実際に自然に触れているのと同じような効果をもたらし、孤独感や、周囲から切り離されたような感覚を和らげることにつながる。Journal of Environmental Psychology に2023年に発表された研究結果は、VRシミュレーションを活用して自然の景観に触れることが、利他的な感情や周囲とのつながり、前向きな感情を高めることを示している。
(forbes.com 原文)