生成AIのスタートアップであるWriterは、米国時間9月18日、シリーズB資金調達ラウンドで1億ドル(約147億6000万円)を調達し、5億ドル(約738億円)から7億5000万ドル(約1107億円)と評価されたことを発表した。Writerの大規模な言語モデルは、インシデントレポートから、電子メールや製品説明や経営陣向けのサマリーまで幅広いコンテンツを作成し、先月ローンチされたOpenAIのChatGPT Enterpriseや、Typeface(タイプフェイス)のような急成長中のユニコーンと正面から競合している。
しかし、競争の激しい生成AI分野にもかかわらず、WriterのCEOで共同創業者のメイ・ハビブは、ChatGPTで生成されたアウトプットの質が十分でなかったため、一部の企業顧客はAzure OpenAIからWriterに乗り換えているとフォーブスに語った。彼女のスタートアップの収益は過去2年間で10倍、今年に入ってからだけでも4倍になった。
「私たちは、概念実証の苦しみから抜け出せずにいる多くの人たちが、手を伸ばしてくるのを目の当たりにしています」と彼女はいう。「生成品質が十分ではなかったために、ユースケースを本番に持ち込めなかった顧客を何人も見てきました」
2020年に設立され、今年初めにフォーブスのAI 50リストに掲載されたWriterは、Uber、Spotify、Vanguard、サムスン、アクセンチュア、ロレアルを含む150の企業顧客を誇っている。このラウンドは、Iconiq Growthが主導し、WndrCo、Balderton Capital、Insight Partners、Aspect Venturesが参加し、スタートアップの総資金調達額は1億2600万ドル(約186億円)となった。