AI

2023.09.13

セールスフォース、人を超える認識能力を持つビジネス向け「汎用人工知能」開発中

セールスフォース創業者マーク・ベニオフ(Getty Images)

CRMとクラウドソフトウェアの先駆者であるセールスフォースは、ビジネス向けの汎用人工知能(artificial general intelligence)の開発を進めている。このことは、創業者でCEOそして会長であるマーク・ベニオフが、米国時間9月12日に、同社のDreamforceカンファレンスで発表した。ベニオフは、同社のイベントであるDreamforceを世界最大のAIカンファレンスと称し、米国時間9月12日の午後にはOpenAIの創業者でCEOのサム・アルトマンとの対話が予定されている。

カンファレンスで、セールスフォースはEinstein Copilot(アインシュタイン・コパイロット)を発表した。すべての同社アプリケーションで利用可能で、生成AIを搭載した新しい対話型アシスタントEinstein Copilotは、ワークフローにシームレスに組み込まれており、生産性を大きく向上させる。

しかし、同社の野望はそれ以上のものだ。

「AIはすべてを変えるでしょう。すべてが変わるでしょう」とベニオフは述べた。そして予測AIと生成AIについて語ったあと、セールスフォースのプラットフォームは「エージェントをともなう自律的なものになり、そして近い将来、AGI(汎用人工知能)となります」と付け加えた。

ベニオフは、エンタープライズAIの4つの波「1. 予測的」「2. 生成的」「3. 自律性とエージェント」「4. 汎用人工知能」について説明。このうち最初の2つはすでに実現済で提供されている。
 
エージェント」とは、タスクを達成したり、情報を伝えたり、決定を下したり、新しいことを学んだりするために、AIによって駆動されるインテリジェントな自動化の仕組みだ。汎用人工知能は、一般人工知能であり、人間レベルまたはそれを超える認識能力を持つと考えられているが、専門家の間ではそれが可能であるかどうかは一致していない。それが可能だと考える人々の中でも、その時期については大きく意見が分かれている。
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翻訳=酒匂寛

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