「CDCは営利目的の病院に支配されています」とコロラド大学化学科教授のホセ・ルイス・ヒメネスはいう。「空気感染予防は非常に高価」であるため、現在はサージカルマスクだけを使っているのだという。ヒメネスらは、HICPACのような「専門家」の委員会は、CDCに任命され、CDCに報告する組織であり、似たような視点の持ち主で構成されていると非難している。たとえば、委員会にはエアロゾルの専門家がいない。
バイデン大統領が、公衆衛生上の緊急事態は終了したと宣言して以降、多くの病院がマスク着用義務を取りやめた。一度そうなってしまうと、ほとんどの人がマスクをしなくなる。「私たちはマスクをつけるように言われていません、だからみんなつけないのです。人は政策に従って行動しますが、今は政策がありません」とある医師はいう。その医師は、サージカルマスクをしている人をたまに見るだけで、N95はめったに見ないと述べ、同調圧力を理由に挙げた。さらに、院内感染した新型コロナ患者は頻繁に見かけるといい、多くの人たちが病気の間にも出勤していると付け加えた。
病院で新型コロナに感染することを恐れて、治療を避けている何人が話したところによると、彼らは要求されたときでさえ、マスクの着用を拒否する医療従事者がいることに怒りをあらわにしている。患者たちは、この行為が「障害を持つアメリカ人法(ADA)」に違反していると信じている。スタンフォード大学の社会学者パンテア・ジャビダン博士は賛同し「障害を持つ、新型コロナによるリスクの高い人たちは、医療従事者が潜在的な感染リスクを緩和するための対応措置として、マスクを着用することを合理的に期待できます。ADAは、医療従事者に対して過剰な負担がない限り、対応することを義務づけています。現在のパンデミックの状況で、マスクの着用が過剰な負担を強いるものだと主張することは難しいでしょう」
今年5月、非営利の総合医療機関組織であるMass General Brigham(MGB)のポリシーは患者に対し「病院職員にマスクの着用を依頼することはできません、なぜなら当院のポリシーは現在マスク着用を要求していないからです」と述べたが、「患者はマスクの着用を依頼できますが、特定の状況下でマスク着用が臨床的に必要であるかどうかは、医療提供者が決定します」と変更されている。