宇宙

2023.08.26

31日は「スーパーブルームーン」 2023年最大の満月に

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間もなく「ブルームーン」が到来する。8月31日木曜日に昇る月は、北半球でこの夏最後の満月であり、今年最も大きく、最も明るい、最高の「スーパームーン」でもある。

とはいっても、月が青くなるわけではない。8月には満月が2度あり、同じ月で2度目の満月を「ブルームーン」と呼ぶのだ。

つい先日には「スーパースタージョンムーン」があったばかりだが、今度は「スーパーブルームーン」(フルーツムーンとも呼ばれる)がやってくる。

この奇妙な名前の満月について、知っておくべきことを以下に挙げる。

「ブルームーン」はなぜ起きるのか?

「ブルームーン」とは、暦月に満月が2度ある時、2番目の満月を「monthly Blue Moon」と呼ぶ。これは、1年に満月が13回起きた結果だ。月の満ち欠け(朔望)の周期は平均29.53日で、これに基づいた「太陰暦」の1年(太陰年)は、地球が太陽の周りを回る周期を基にした「太陽暦」の1年(太陽年)より11日短いため、同じ暦月に満月が2度到来する現象がまれに起きる。

太陽年の長さは365日5時間48分45秒、一方で太陰年の長さは354日8時間48分34秒だ。これにより、平均で2.7年毎に、満月が年に13回起きる年がやってくる。そうした年には、最初の満月が1月11日までに昇る。今年1月の満月「ウルフムーン」は1月7日だった。

「フルーツムーン」とは

Space.comによると、8月の終わりあるいは9月初めの満月は「フルーツムーン」と呼ばれることがある。1年の中で、さまざまな果物が熟す時期と重なるからだ。

一方、「スーパー」がつく今月の満月は、科学的に特別な月だ。月が地球を公転する軌道は完全な円ではなく、楕円となっている。このため、月と地球との距離は、周回する間に変化する。「近地点(perigee)」で地球に最も近づき、「遠地点(apogee)」で最も遠くなる。

「スーパームーン」とは

スーパームーンとは、月が近地点にきた時と満月が一致したもので、遠地点の満月と比べて、地球から見たサイズは約14%、明るさは約30%増す。

スーパームーンは一般に、月が近地点と遠地点との間の距離の90%以上まで地球に近づいた時の満月を指す。その定義によると2023年には4回の「スーパームーン」があり、中でも今回の「ブルームーン」が最大となる。

「スーパーブルームーン」が最も美しく見える時間

「ブルームーン」を見るのに最適な時は、日の入りと月の出の時刻の差によって変わってくる。理想的なのは、月の出が日の入りの直後になる場合で、日の残った夕暮れの空に満月が現れる素晴らしい光景が生まれる。

※以下、訳者より補足:

日本での満月の瞬間は8月31日午前10時36分で、月は見えない。以下は、東京都でのスーパーブルームーン前後3日間の日の入りと月の出の時刻。自分が住んでいる場所の日の入り、月の出の時刻はここここを参照してほしい。

8月30日:日の入りは午後6時12分、月の出は午後6時02分
8月31日:日の入りは午後6時11分、月の出は午後6時36分(満月)
9月1日:日の入りは午後6時09分、月の出は午後7時07分

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫・編集=遠藤宗生

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