Column 3匹の子豚カフェ、オープン!
カフェを開いた「子豚」の3兄弟
東京都M区のタワーマンションに住む3匹の「子豚」がいました。彼らは大学に在学中の22歳(長男)、21歳(次男)、20歳(三男)。何不自由なく暮らしていたあるとき、両親の経営する会社が倒産! 彼らは自立して生活をしなければならなくなりました。唯一の救いは、両親が地元にいくつかの土地をもっていたことです。そこで、子豚たちは大学を中退して両親の地元に帰り、マンションを売って得たお金を1000万円ずつ分けて、それぞれの貯金を加えて自己資金とし、カフェをオープンしました。
長男子豚は、貯金をすべて友人の借金の肩代わりに使っていました。そのため、ほとんどお金をかけずに「わらの家カフェ」をつくりました。
次男子豚はそこそこ貯金があったので、少しお金をかけた「木の家カフェ」をつくりました。そして、三男子豚は堅実に貯金をしていたので、しっかりとした造りの「レンガの家カフェ」をつくりました。
3匹は仲良し兄弟ですが、その性格やカフェの経営方針はまるで違います。さて、彼らは無事にそれぞれのカフェを経営していけるのでしょうか?
3匹の子豚カフェ
3匹の子豚カフェは順調に成長するのか?
次のページから、難しい会計を簡単に捉える方法を紹介していきます。同時にこのコラムでは、学んだことを踏まえて、長男のわらの家カフェ、次男の木の家カフェ、三男のレンガの家カフェを「風船会計メソッド」の視点から見ていきます。どんな企業やお店でも、運営を続けていけば、良い点、悪い点が見えてきますし、良いとき、悪いときが必ずやってきます。会計を知ると、良い点、悪い点、良いとき、悪いときがなぜ良いのか、なぜ悪いのかという部分が明確になってきます。理由が明確になれば、その対策や準備をすることもできるようになります。
3匹の子豚と一緒に、「風船会計メソッド」に触れることで、成長につながるツールを手に入れましょう!
松本めぐみ◎松本興産取締役、2022年Forbes JAPAN WOMEN AWARD受賞、同年日本中小企業大賞働き方改革賞優秀賞受賞。自身で考案し、特許も取得した「風船会計メソッド」が「全く決算書を見たことがない高校生や数字アレルギーの経営者にもたった2時間で理解できる」と話題になる。情報経営イノベーション専門職大学客員教授。2023年には埼玉グローバル賞を受賞し、埼玉県親善大使に拝命される。