経営・戦略

2023.09.05 15:30

「風船と豚の貯金箱」に例えれば、決算書は絵本に見えてくる

『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』 (松本めぐみ著、幻冬舎メディアコンサルティング刊)

『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』 (松本めぐみ著、幻冬舎メディアコンサルティング刊)

2022年Forbes JAPAN WOMEN AWARD受賞者の松本めぐみ氏が、『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』を上梓した。
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松本氏は埼玉県にある金属加工メーカーの社長と結婚、経理部門の仕事を任されたが、「数字や専門用語ばかりが並んだ決算書を初めて見たときの絶望感は今でも忘れない」という。

その後、会計を理解するために書籍を何十冊も読み、会計セミナーに参加するなど莫大な時間を費やすうち、「決算書は読み解くことで会社の強みや問題点が見えてくるもの」「会計は会社や組織の進むべき道を教えてくれる宝の地図」と理解するようになる。

そして、社員に短時間で会計の「本質」を理解してもらうために編み出したのが「風船会計メソッド」だ。
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絵本のようにカラフルなイラストに彩られた『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』から以下、転載して紹介する。


大切なのに分かりにくい、それが会計

企業活動に欠かせない「会計」とは?

会計とは、「会社におけるお金の出入りを記録し、説明すること」を指します。その会計業務に使われる主な書類は次のとおりです。

会計業務に使われる主な書類

主要簿会社の取引全体を体系的に記録・計算する帳簿。「仕訳帳」「総勘定元帳」などがある。
補助簿補助的な役割を担う帳簿。「現金出納帳」「当座預金出納帳」「小口現金出納帳」などがある。


これらの帳簿によって、会社のお金の出入りを日々整理したのちに、年1回、会社のお金を総まとめする「決算」がやってきます。そのときに作成するのが「財務諸表(決算書)」です。そのなかでも特に重要な3つの書類を「財務三表」といいます。

決算時に作成する「財務三表」

貸借対照表:企業が保有する財産(資産や負債)の状況を示す書類。
損益計算書:その会計期間での損益の状況を示す書類。
キャッシュ・フロー計算書:その会計期間でのお金の流れを示す書類。


初手でつまずきやすい「会計」「財務」

ここまでの話で、正直「よく分からない」「難しい」と思いませんか? そう、会計や財務は大切なものですが、非常に分かりにくいのです。

「企業会計を学び、会社の経営や自分の業務に活かそう!」と意気込んで、企業会計の本を手に取っても、その先にまったく進めないというのが、会計初心者の正直な気持ちだと思います。
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文=松本めぐみ

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