スタートアップ

2023.08.08 17:30

アイ・グリッド・ソリューションズが30億円調達【8月第1週資金調達まとめ】

エナジーグリッド

調達額:20億円
調達先:名古屋銀行
備考:コミットメントライン締結

電力の小売り・卸売取引などを手掛けるスタートアップ。

同社のサービスは、旧一般電力電気事業者や商社から電力をまとまったボリューム(10MW〜50MW)で調達し、新電力会社に小分け(0.1MW〜5MW程度)にして販売するビジネスモデルだ。

電力の小売りは行わず、卸取引に特化している点が特徴である。

同社がポジションを取って先物取引やデリバティブ、オプション取引等の金融手法を用いることで、電力価格の大きな変動を抑え、新電力各社に電力の安定的な調達機会を提供している。

2023年8月には、名古屋銀行と20億円のコミットメントライン契約(期間1年)を8月4日付で締結した。

今後、機動的かつ効率的に調達可能な運転資金の確保により、これまで対応しきれなかった取引の獲得につなげ、さらなる業容拡大を目指す。

ニーリー

調達額:17億円
調達先:Keyrock Capital Management
備考:シリーズAラウンド / 累計調達額56億円

モビリティSaaS「Park Direct」の運営などを行うスタートアップ。

「Park Direct」は、月極駐車場の募集から契約業務、審査、契約、送金や顧客管理まですべてをオンラインで実現するサービスである。

その他にも、機械学習を用いたPOSデータ・画像解析を行う「CrowdAi」の提供や、新規事業開発、事業戦略・コンサルティングなども手がけている。

2023年7月には、シリーズAにおいて、海外機関投資家Keyrock Capital Managementから17億円の資金調達を実施した。

シリーズAラウンドにおける調達額は、金融機関からのデットを含め56億円となった。

今回の資金調達を通して、主力事業である「Park Direct」をより一層拡大・強化していく。

また、「Park Direct」によってオンライン化された駐車場拠点情報やモビリティに関するデータを活用し、すべてのカーユーザーとモビリティサービス事業者のインフラとなるモビリティプラットフォームとして、サービス提供範囲を拡大していく方針だ。

文=STARTUP DB

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