企業幹部のためのコーチングサービスなどをグローバルに展開するコーチ・エィが、全国の従業員100人以上の企業に勤めるビジネスパーソンのうち、組織に通期目標があるという407人を対象に実施した調査によると、組織の通期目標について上司と話す機会が多いほど、部下は目標を忘れることなく、達成のための行動をとることがわかった。話す頻度が週に1回以上だと、達成に向けた行動をする社員は87パーセントとなるが、半月に1度程度だと57パーセントに激減する。年に1度だとわずか14パーセント。50パーセントは「目標を聞いたことはあるが覚えてない」となってしまう。
また、コーチ・エィが2012年から2022年にかけてエグゼクティブ・コーチングを通して蓄積した、部下は上司をどう見ているのかに関するデータからは、「自分のために関わってくれている」と上司を好意的に思うか、そうでないかの違いが、上司の関わり方から読み取れる。とくに影響が大きい上司の行動トップ5は、次のとおりだ。
1. 部下と週に10 分以上まとまって話す時間を設けている
2. 部下の強みや得意分野を引き出し、伸ばしている
3. 部下にとって話しやすい、相談しやすい雰囲気がある
4. 話し⽅、ほめ⽅などが、部下の性格や特徴に合っている
5. 部下の考え⽅や価値観を理解しようとしている
コーチ・エィは、上司は部下のコーチであるべきと考えているが、調査からは部下をよく理解してサポートし、その個性や能力を延ばそうとするコーチとしての役割を意識している上司は、部下の信頼も厚いことが伺える。そんな上司がいれば、職場全体の雰囲気もよくなり、社員の意欲も高まるに違いない。
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