働き方

2023.08.03 15:00

職場で「気難しい」と思われているZ世代、そうなってしまった原因

望んでこのジレンマに陥っているわけではない

少し物事を整理すると、新型コロナは彼らの教育に影響を及ぼし、彼らはクラスメートと直接交流することなくリモートでの学習を余儀なくされた。人は孤立すると、対人スキルが低下する可能性がある。

2022年5月にマッキンゼーが行った調査では、Z世代は「精神的な健康問題で悩む割合が著しく高い」と自己申告しており、18歳から24歳の55%が精神疾患の診断や治療を受けたことがあると答えている。

「コロナの大流行により、かつて学部生が履歴書を書くために経験できたようなアルバイトやインターンシップの機会は失われました。私たちは今、卒業証書を手にして大学を卒業していますが、雇用主が求める実社会での経験や資格は不足しています」とコルゲート大学を卒業したネイサン・ビラーは、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に寄稿した。

Z世代は、雇用機会を見つけるのが難しい、人を寄せ付けない労働市場に身を置いている。仕事がないこと、経済的な安定がないことへの懸念が圧倒的だ。

ロバート・ハーフによると、18歳から25歳の約60%が2023年に転職する可能性があると回答し、昨年の53%から増加した。

世界経済フォーラムによると、2025年までにZ世代は労働人口の4分の1以上を占めるようになり、無視できない規模となる。若年層は人工知能、ソフトウェア、ソーシャルメディアなどさまざまなテクノロジーに精通している。企業とそのマネージャーは、この増え続ける世代をどのように訓練し、マネジメントするかを学ばなければならない。

小さな変化と改善から始める

Z世代の従業員は、自分自身を主導する必要がある。週に3~5日はオフィスに出勤し、同僚やクライアント、上司と顔を合わせてコミュニケーションをとり、交流する練習をすべきだ。職場で何か問題があれば、上司に面会を申し出て、オンライン学習コース、スキルアップ、トレーニング、コーチやメンターとのコネクションづくりなど、自分を助けてくれる会社のプログラムについて話し合うべきである。

このグループは、成長しキャリアを発展させるために、フィードバックや建設的な批判を自ら求めるべきである。また、コミュニケーションスキルを向上させ、共感力、積極的傾聴力、困難な状況への対処などのソフトスキルを培うことも有益だ。

LinkedInに参加しよう

Z世代はLinkedInへの移行を始めるべきだ。このサイトでは、若い世代が資格や認定を得ながら新しいスキルを学べるオンラインコースを提供している。LinkedInは、充実した求人サイト、企業プロフィール、キャリアアドバイス、毎日の業界ニュース速報を提供している。

Z世代は、ソーシャルメディアプラットフォームで人脈を広げ、仕事のチャンスにつながる人脈を見つけることもできる。ソーシャルメディアとともに育ってきたGen-Zは、自分自身をブランディングし、マーケティングする上で優位に立つことができるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=Akihito Mizukoshi

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