2023.08.03 08:45

中国の生成AIについて、知っておくべき5つのこと

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SenseAvatarが生成したデジタルヒューマン

SenseTimeは基盤モデルで生成AIの展望を示す

上海に拠点を置くテクノロジー企業のSenseTimeは、コンピューター・ビジョンの開発で有名ですが、2023年4月10日のTech Dayイベントにおいて、SenseChatと共同で基盤モデルであるSenseNovaを発表し、生成AI分野への競争に参加することを表明しました。

SenseNovaは、NLP、コンテンツ生成、自動データ注釈、カスタムモデルのトレーニングにおける複数の機能を包含しています。同社は、同イベントにおいて、一連の生成AIモデルおよびアプリケーションのデモを行いました：

・SenseAvatar：自然な音、滑らかな動き、多言語能力を持つデジタル人型アバターを作成するAIプラットフォーム
SenseAvatarが生成したデジタルヒューマン出典：企業ホームページ

SenseAvatarが生成したデジタルヒューマン
出典：企業ホームページ

・SenseMirage：リアルな照明、豊かなディテール、6Kの超高精細画像で画像を補完するテキストto画像作成プラットフォーム。また、自分のスタイルに合わせた独自の生成モデルを育てることも可能。
・SenseSpace、SenseThings：大規模な3Dシーンやオブジェクトを効率的に生成する3Dコンテンツ生成プラットフォーム。

SenseTimeは基盤モデルセットのSenseNovaとAIコンピューティングシステムを発表
出典：企業ホームページ

SenseTimeは、SenseChatをSenseAvatar、SenseMirage、SenseSpace、SenseThingsとどのように統合するかについては明確にしていませんが、生成AIによってライブストリーミングや3D環境での販売機会拡大のサポートを同社がどのように行っていくのかが期待されます。

中国企業から最初の支持を得たErnie Bot

中国の大手テック企業による大規模な言語モデルの立ち上げは、米国と比較して比較的日が浅いため、中国では生成AIを使用していると公言しているブランドや小売企業は今のところ少数です。そんな中、Ernie Botは最初の支持を得ており、Baiduは、21社がErnie Botに関する提携協定を締結し、10万社以上が同ツールのAPIを申請していることを報告しています。

アイスクリームブランドのChicecreamと新鮮な卵ブランドのYellow Swanは、BaiduのErnie Botとのコラボレーションを公表していますが、そうすることで製品マーケティングをより未来的なものにすると同社のSina Weibo上で報告しています。