クリーンエナジーコネクトが31億8000万円調達【7月第4週資金調達まとめ】

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、7月4週目の“注目のトピック”として選ばれた6件の資金調達について紹介する。

クリーンエナジーコネクト

調達額:31億8000万円
調達先:EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合 / 伊藤忠商事 / 関西電力
備考:シリーズCファーストクローズ

再生可能エネルギーの導入・ 調達コンサルティングなどの法人向けグリーン電力・ソリューション事業を行うスタートアップ。

同社は顧客が抱える再生可能エネルギーのさまざまな課題に向き合い、再生エネルギーのプロフェッショナルとしてその導入からコストを抑えた運用法にいたるまで、顧客の立場に寄り添った最適なソリューションのアドバイス、またはアレンジを提供している。

再生可能エネルギーの導入・調達の選択肢や顧客の方針等を踏まえて最適な手法の組み合わせを提案するコンサルティングや、新規非FIT再エネ発電所を顧客の自家消費用発電所に仕立て、電力会社の送配電線を介した自家消費スキームをアレンジするサービスも提供している。

2023年7月には、環境エネルギー投資、伊藤忠商事、関西電力を引受先とする第三者割当増資等により総額31億8,000万円の資金調達を実施し、累計資金調達額は233億円となった。

今回の資金調達を通して、オフサイトコーポレートPPA用のNon-FIT低圧太陽光発電所の開発を進め、グリーン電力調達のニーズに応えるとともに、蓄電システムの活用やBEMSとの連携により再生可能エネルギー利用率向上に向けた取り組みを推進していく方針だ。

サイキンソー

調達額:8億円
調達先:不明
備考:シリーズDラウンド

自宅でできる腸内フローラ検査サービス「マイキンソー」を開発・提供するスタートアップ。

「マイキンソー」は、次世代シーケンサ(DNA配列を高速かつ大量に読み取る装置)を用いることにより、腸内環境の状態を明らかにするサービス。

利用者は腸内細菌の変化に基づき、生活習慣病や消化器疾患との関係性を調べることができる。

腸内細菌は空気に触れると死んでしまうため長年研究が困難とされてきたが、近年DNA解析コストが下がり、腸内細菌の種類や割合がより正確に調べられるようになった。

同じ症状を訴える複数患者の腸内細菌データを利用することで腸内細菌を調整する薬・食品の開発や、腸内細菌叢の研究に貢献する。

2023年7月には、シリーズDラウンドでの第三者割当増資により、合計8億円の資金調達を実施した。

また、過去のラウンドまでの累計で約15億円を調達しており、今回で累計調達額は約23億円となった。今後は、“細菌叢で人々を健康に”という理念の実現を推し進めていくべく、新たに役員を選任することで組織力を強化していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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