選択肢を残しておく
他の企業との面接を止めないことが、非常に重要だ。ある企業との感触がたとえ良くとも、さまざまな事態が起こりうる。たとえば、企業側が他の誰かを採用することに決めたり、募集期間を延期したり、あるいは、内定を出した後に取り消したりする可能性もある。
他の求人に対する努力を全部止めてしまいたいという衝動を抑えることで、複数のオファーから選択できる可能性が高くなる。複数のオファーがあれば、いざというときの交渉力も増す。
自分のアイデアを守る
面接の過程で企業側が応募者に対して特別な課題を与えることは、一般的になりつつある。残念なことにこの場合、最終的には雇われず、企業に自分のアイデアが使われてしまう恐れがある。
自分を守るために、前もって自分の作品の著作権を設定しておこう。米国の場合、簡単なものであればウェブサイト「copyright.gov」からオンライン申請できる。守りたい製品や発明がある場合は、特許を申請しておこう。そして面接の際に、アイデアが自身の知的財産であることを伝えよう。
サポート体制をつくる
長々と続く採用プロセスを乗り切るもう一つの方法は、同じ経験をしている仲間を見つけることだ。リンクトインは、自分の経験を投稿したり、グループに参加したりすることで、サポートを得たり、求職者仲間とつながったりするのに最適な場所だ。
友人や家族に加えて、メンターやセラピスト、キャリアコーチのような信頼できる相談相手がいることも助けになる。キャリアコーチは、次の仕事を得るために必要なことから道を外れないよう手助けしてくれる有益な存在だ。
このプロセスは「人脈作りだ」と思う
仕事探しのイライラを解消するもう一つの方法は、すべての面接を、人脈作りの練習としてとらえ直すことだ。「仕事を得る」ことだけに集中するのではなく、このプロセスが長期的な人間関係を築くために役立つと考えよう。
その職務では採用されなかったとしても、同じ会社から、別の求人について話があるかもしれない。あるいは、面接者に好印象を与えておくと、その人が別の企業に移って空席のポジションがあった時に、すぐに思い出して検討してくれるかもしれない。
採用プロセスが長引くと、うんざりするものだ。しかし、イライラが爆発しそうになっても、批判的なメールを送りたい衝動に屈してはいけない。最終目標は、将来自分の役に立つかもしれない人間関係を築くことにある。
採用プロセスは、その企業の社風や価値観について多くのことを物語るものであるということを忘れないようにしよう。採用プロセスで苦い経験をしたのなら、その企業を志望先から外して、次に進むべき時かもしれない。
(forbes.com 原文)